前にも書いたような気がするが,最近,クリスティーを読んでいる。
その時代を生きた英国人の書いた英国なので,天衣無縫というか,余計な突っ込みを入れる余地がなく,ストーリーに集中できる。

↑は。年末年始にかけて,何冊か読んだクリスティーの中でも,きらりと光る一冊。

スポーツカーを乗り回す伯爵令嬢と,幼なじみの牧師の息子のコンビという設定が,イイ。
↑の意味がわかると,すっきり。

ポアロ・シリーズも好きなんだけど,ポアロ本人がどうも共感できないタイプで。不遜で,神経質で,小男。
そんなポアロを「フン,うぬぼれやの外国人が!」と鼻先であしらっているイギリス人の心境に共感できたりして(笑)
ポアロの,美味しい物が好きで,食べることを大切にするところは,共感できるけど。

登場人物に感情移入して読めたので,ハラハラドキドキしたし,推理小説としての展開も斬新だった。

以下,この日記について
自分の日記のタイトルが出るようになりましたけど,あまり愉快ではありません。
リンクしている方の日記を読むのに,スクロールするのが面倒で。
いちいち表示されなくても,自分で書いた日記なので。
一番嫌なのは,「こんなつまらないタイトルつけて。。」と毎回思うこと。

鳩のなかの猫

2004年12月12日 読書
イギリスの名門女子校が舞台という筋書きが気に入って読んでみました。
革命勃発寸前の某国。
イギリスのパブリックスクールで教育を受けた国王は,福祉政策等に力を入れたにもかかわらず,人気がなく,残酷な暴君だった祖父の方が,国民の英雄,という理不尽さ。
身の危険を感じた国王は,肌身離さず隠し持っていた先祖伝来の宝石を親友のお抱えパイロットに託す。
某国では,盗聴が行われ,クーデターの陰謀が企てられている・・。
という設定は素晴らしい。
先祖伝来のお宝ですよ。
そして,宮殿での陰謀。わくわくします。

そのわりに,後半はちょっとお粗末な感じがしました。
前半が,良すぎたんですね。

王様については,イギリスで,紳士的な教育を受けてしまったことが,悲劇だったのかなと。

女子校では,テニス少女がでてきて,新しいラケットをプレゼントされて,喜んだりしてます。誰か,私にもプレゼントしてくれないかなー。

ゼロ時間へ

2004年11月18日 読書
アガサ・クリスティー著

ブックレビューから書こうとしたら,日付制限がありました。
確か,かなり前に読んだので,日記の隙間に。

事件が起きるのは,中盤にさしかかってから。
そこが斬新。
何か起きる?何か起きる?
とどきどきしながら読み進む楽しさがありました。

満潮に乗って

2004年11月3日 読書
アガサ・クリスティ著

一族の面倒を見ていた富豪クロード・ゴードンが空襲で無くなり,残された一族と,若い未亡人のいる村で,事件が次々と起こる。

トリック以外の部分も,興味深く読みました。

こういう,一族の面倒を見るタイプの人って,古今東西を問わずいるのだな,と思った。
10代の頃は,シャーロック・ホームズにはまっていて,クリスティ作品は推理の本筋と無関係な,無駄な記述が多いなあ,と感じていた。
当時,無駄と感じたことが,今では,結構,面白い。当時の生活ぶり,物の考え方,人間の,微妙な心理。
時代も,国も違うけれど,「そう,そうだよねえ」と妙に納得してしまうことも。
ゴードン一族は,フラフラしてゴードンにたかっているいるわけではなく,男性は,それぞれ職業を持っていて,それなりに収入を得てはいる。でも,ゴードンが遺言書(古いのは結婚で無効)を書き直さないまま,亡くなって,庇護の翼を失い,困り果てる。
どんな職業であっても,自分のお給料のみで暮らそうと持ったら,ケチケチ,がつがつしないとやっていけない。プラスアルファの資産・頼りになる親族がいるかどうかで,生活の余裕度?ひいては,精神の余裕が決まってくるのは,どの時代も同じなんだね。

「○○○ちゃん(←ご贔屓)が,バウで単独主演することになったの」と言ったら,「じゃ,必要なものに使えば」と,ぽーんと100万円くらいくれる富豪の親戚とかいたら,いいんですけどね。
バウだけに100万円使えるとしたら,タカホに泊まって,全公演チケット買って,差し入れして・・・。

ま,自分が富豪ならなおよいけど。やっぱり,オイルマネーでしょうか?オイルマネーといえば,クエー○は,国民全員に,7万円ずつボーナスを支給するとか。ふう。

あれ?ブックレビュー書いてたんだけど。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索