夢見る宝塚ファンの夢のないお話〜番外編
2006年11月12日ずばり、お金の話です。興味のない方はスルーしてください。
私は、宝塚ファンとして、ごく普通の金銭感覚だと思っています。
ところが、久しぶりに会った友人の話を聞いて、「私の金銭感覚ってやばいかも」と思ったのです。だって、家賃払って貯金があるんだって。
もともと、健全な金銭感覚の人が宝塚にハマった場合、ご贔屓の卒業などを機にもとの生活に戻っていくと思うのだけれど、私の場合、決定的に違うことがひとつある。
社会人として健全な金銭感覚を身に付けたことが生まれてから一度もないのだ。
「社会人」とあえて書いたのは、子供のころはコツコツとお年玉を貯金していたから。
話を戻すと、もともとそういう感覚がないから、戻る場所がないのだ。
さかのぼって書くと、前のご贔屓と出会ったのが学生の頃。
世間でいうところの「お給料」なるものをもらいはじめて数ヶ月後に「退団発表」があった。その数ヶ月分の給料は、忙しくなると旅行も行けないし、という理由で出かけた旅行費用の後払いや、必要なノートパソコン購入、日々の食費、ごく普通の宝塚費用などに消えて、
退団発表時の貯金、ゼロ。
ファンクラブへの貢献もゼロ(真っ青)。
よく、退団時に貯金を取り崩すという話を聞きますが、
退団発表から100万円かかる
というのが一般的な目安です。
好きな人がやめてしまう悲しさとともに、(経済的に)一息つかせてくれという心の悲鳴が!
昼間は拘束されているため、情報が遅れ、さっそく、千秋楽前は割高な部屋を押さえる破目に・・・。
有給ゼロなので、土日祝日だけが私の人生。
そこしか休めないから、時間は、何にも替えがたい、貴重なもの。
休みを借りてきて後で返す、ということはできない。
お金は、いくらでも借りて、あとで返すこともできる(おいおい)。
そのことに気づいてしまってからは、もう、
自分の時間を1分でも多く確保して、限られた時間に、1列でも近くご贔屓を見るためには、お金は惜しまない
という価値観が形成されました。
だって、しょうがないよ。
時間がとれないなら、お金で解決するほかに何があると?
ということで、平日発売のチケットは代行業者頼みまくり。
阪急交通社のツアー発売日にも代行、頼みまくり。
前金積むには限度があるので、後払いのところと組み合わせて。
それでも、サヨナラショーのチケットは1枚も確保できなかった。
友人からの食事、飲み会のお誘いは断りまくり
大劇場公演に通いながら、次のチケット確保に奔走。
東京公演は、こけら落としでもあったから、初日のチケット確保は困難だった。
オクで、2階席をありえない値段で買った。
これと、大劇旅費のカード払い、東京チケットの会への申し込み費用などで冬のボーナスは消えていった。
東宝公演に通いながら、楽チケ探し。特別公演のチケット確保。
3月のボーナスは、ドラマシティ(10日で3往復)の費用に消えた。土日見て、月曜日だけ東京で、火曜日は大阪日帰り。だって休めないし。
最後の大劇公演は、1回の週末を除き、毎週ムラ。休みナシ。平日夜は金券ショップをめぐり、深夜はオークション。
自分の誕生日祝いに、まさかの値段で、最前列お買い上げ。
普段と違い、大劇場が本当の最後だったし、熱いファンが多かったのか、サヨナラショーがつかない日でも、良席の値段はありえない高騰ぶり。
早く楽チケを買って公演に集中したいのに、見る見る手の届かない金額になっていく。
夏のボーナスは6月末日にならないと入らない。
最後は、それをあてにして、キャッシングで借りたお金でチケットを落とす。
これで詐欺だったらどうする気なんだか。
ボーナス振り込まれて、即、返済に行きましたよ。
休み、休みをくれ〜。
疲れるので、リフレクソロジーに通いまくり。
それでも疲れて、ドライアイが悪化して、いつの間にかまったく涙が出なくなっていた。でも、それもいつからなのかわからないほど、自分にかまっている暇はなかった。
病院行く時間もないから、深夜にタカホから健康ダイヤルに電話相談とかしていた。
他にも、会服、お茶会フェアウェルの振込み。
お茶会に着ていく服の新調。
入り出にほとんど行けない私にとっては、ご贔屓に近づく数少ないチャンス。普段、定価で服なんて買わないのに、定価でお買い上げ。さらに追加料金でお直し。靴も新調。
入ってくるそばから、お金が出て行く。
「お金なんて、貯まるわけがない」
という感覚が、どんどん染み込んでいく。
健全な金銭感覚を身につけるべきときに、こんな生活していました。
ホテルの部屋とか、空いていれば、ダブルだろうがツインだろうが、お構いなし。
体力的にめちゃくちゃしんどくて、新幹線も、たまにグリーンに乗っていました。だって本当は、宝塚ファン活動をできるほどの体力なんてないんです、私。
でも、貯金ゼロで、サヨナラショー4回見れました。
がんばったね、自分(誰も言ってくれないから、自分で言っちゃおう)
後でどんなにお金持ちになっても、このときのショーには替えられないから。
そして、ご贔屓卒業後、どうなったかというと・・・。
カード払いの請求がしばらく続き、貯金ゼロ(笑)。
そのため、その後の仕事で必要な費用が払えず、親に借りる(宝塚の費用は自分で何とかするけど、仕事なら堂々と借りれます)。
借りたお金は、返さねばならないので、社会保険等の支払いを3ヶ月分ストップして、返済しました。でも、どういうわけか、その後も、その月の分ははらえても、前に滞納した分が出せず、ずーっと3ヶ月遅れでした。滞納分も払うほど、余らないんですよ。
あまりに人づきあい悪かったので、友人との食事や旅行に行き、散財。宝塚に比べればたいした額じゃないはずなんだけど。
今のご贔屓がダブル主演をする公演も、つつましく1回だけ観劇。
働いているのにお金なくて、お昼は、カードを使える店をさまよい歩いていました。でも、そういうお店は割高で味はいまいちなんですよね。
ブランドバッグを買うわけでも、エステにかようわけでも、高級レストランで食事するわけでもなく。
ご贔屓がいない寂しさは、日々のランチで癒していました。毎日のことなので、結構な出費ではありましたが、夜の外食はあまりせませんでした。疲れちゃうから。
余ったら貯金くらいしようと思っていたけれど、余りません。っていうか、3か月分の支払いの遅れがなかなか払えず。たぶん、完済したのって、3年後くらい。
余ったら貯金をしよう、などという考えがそもそも間違っているのはわかっています。最初に、貯金分を引いて、残りでやりくりするのが正しいと。
でも、そういう感覚を身につけるべき時期に、台風の真っ只中に放り込まれて、ワーッとぐるぐる回って、気づいたらここにこうしていました、という感じで、もう手遅れです、はい。
2年近くをそんな風にすごしてしまったから。
そして、やはり貯金する間もなく、今のご贔屓との生活が(笑)。
前のご贔屓からもらえなかったものを与えてくれる人だから、やはり、何にも替えがたい。
ただ、あのときのようなお金の使い方では続かないので、基本的に定価以上は出さない、という自分なりのルールで、少しは健全な感覚に戻そう、と努力はしています。
私は、宝塚ファンとして、ごく普通の金銭感覚だと思っています。
ところが、久しぶりに会った友人の話を聞いて、「私の金銭感覚ってやばいかも」と思ったのです。だって、家賃払って貯金があるんだって。
もともと、健全な金銭感覚の人が宝塚にハマった場合、ご贔屓の卒業などを機にもとの生活に戻っていくと思うのだけれど、私の場合、決定的に違うことがひとつある。
社会人として健全な金銭感覚を身に付けたことが生まれてから一度もないのだ。
「社会人」とあえて書いたのは、子供のころはコツコツとお年玉を貯金していたから。
話を戻すと、もともとそういう感覚がないから、戻る場所がないのだ。
さかのぼって書くと、前のご贔屓と出会ったのが学生の頃。
世間でいうところの「お給料」なるものをもらいはじめて数ヶ月後に「退団発表」があった。その数ヶ月分の給料は、忙しくなると旅行も行けないし、という理由で出かけた旅行費用の後払いや、必要なノートパソコン購入、日々の食費、ごく普通の宝塚費用などに消えて、
退団発表時の貯金、ゼロ。
ファンクラブへの貢献もゼロ(真っ青)。
よく、退団時に貯金を取り崩すという話を聞きますが、
退団発表から100万円かかる
というのが一般的な目安です。
好きな人がやめてしまう悲しさとともに、(経済的に)一息つかせてくれという心の悲鳴が!
昼間は拘束されているため、情報が遅れ、さっそく、千秋楽前は割高な部屋を押さえる破目に・・・。
有給ゼロなので、土日祝日だけが私の人生。
そこしか休めないから、時間は、何にも替えがたい、貴重なもの。
休みを借りてきて後で返す、ということはできない。
お金は、いくらでも借りて、あとで返すこともできる(おいおい)。
そのことに気づいてしまってからは、もう、
自分の時間を1分でも多く確保して、限られた時間に、1列でも近くご贔屓を見るためには、お金は惜しまない
という価値観が形成されました。
だって、しょうがないよ。
時間がとれないなら、お金で解決するほかに何があると?
ということで、平日発売のチケットは代行業者頼みまくり。
阪急交通社のツアー発売日にも代行、頼みまくり。
前金積むには限度があるので、後払いのところと組み合わせて。
それでも、サヨナラショーのチケットは1枚も確保できなかった。
友人からの食事、飲み会のお誘いは断りまくり
大劇場公演に通いながら、次のチケット確保に奔走。
東京公演は、こけら落としでもあったから、初日のチケット確保は困難だった。
オクで、2階席をありえない値段で買った。
これと、大劇旅費のカード払い、東京チケットの会への申し込み費用などで冬のボーナスは消えていった。
東宝公演に通いながら、楽チケ探し。特別公演のチケット確保。
3月のボーナスは、ドラマシティ(10日で3往復)の費用に消えた。土日見て、月曜日だけ東京で、火曜日は大阪日帰り。だって休めないし。
最後の大劇公演は、1回の週末を除き、毎週ムラ。休みナシ。平日夜は金券ショップをめぐり、深夜はオークション。
自分の誕生日祝いに、まさかの値段で、最前列お買い上げ。
普段と違い、大劇場が本当の最後だったし、熱いファンが多かったのか、サヨナラショーがつかない日でも、良席の値段はありえない高騰ぶり。
早く楽チケを買って公演に集中したいのに、見る見る手の届かない金額になっていく。
夏のボーナスは6月末日にならないと入らない。
最後は、それをあてにして、キャッシングで借りたお金でチケットを落とす。
これで詐欺だったらどうする気なんだか。
ボーナス振り込まれて、即、返済に行きましたよ。
休み、休みをくれ〜。
疲れるので、リフレクソロジーに通いまくり。
それでも疲れて、ドライアイが悪化して、いつの間にかまったく涙が出なくなっていた。でも、それもいつからなのかわからないほど、自分にかまっている暇はなかった。
病院行く時間もないから、深夜にタカホから健康ダイヤルに電話相談とかしていた。
他にも、会服、お茶会フェアウェルの振込み。
お茶会に着ていく服の新調。
入り出にほとんど行けない私にとっては、ご贔屓に近づく数少ないチャンス。普段、定価で服なんて買わないのに、定価でお買い上げ。さらに追加料金でお直し。靴も新調。
入ってくるそばから、お金が出て行く。
「お金なんて、貯まるわけがない」
という感覚が、どんどん染み込んでいく。
健全な金銭感覚を身につけるべきときに、こんな生活していました。
ホテルの部屋とか、空いていれば、ダブルだろうがツインだろうが、お構いなし。
体力的にめちゃくちゃしんどくて、新幹線も、たまにグリーンに乗っていました。だって本当は、宝塚ファン活動をできるほどの体力なんてないんです、私。
でも、貯金ゼロで、サヨナラショー4回見れました。
がんばったね、自分(誰も言ってくれないから、自分で言っちゃおう)
後でどんなにお金持ちになっても、このときのショーには替えられないから。
そして、ご贔屓卒業後、どうなったかというと・・・。
カード払いの請求がしばらく続き、貯金ゼロ(笑)。
そのため、その後の仕事で必要な費用が払えず、親に借りる(宝塚の費用は自分で何とかするけど、仕事なら堂々と借りれます)。
借りたお金は、返さねばならないので、社会保険等の支払いを3ヶ月分ストップして、返済しました。でも、どういうわけか、その後も、その月の分ははらえても、前に滞納した分が出せず、ずーっと3ヶ月遅れでした。滞納分も払うほど、余らないんですよ。
あまりに人づきあい悪かったので、友人との食事や旅行に行き、散財。宝塚に比べればたいした額じゃないはずなんだけど。
今のご贔屓がダブル主演をする公演も、つつましく1回だけ観劇。
働いているのにお金なくて、お昼は、カードを使える店をさまよい歩いていました。でも、そういうお店は割高で味はいまいちなんですよね。
ブランドバッグを買うわけでも、エステにかようわけでも、高級レストランで食事するわけでもなく。
ご贔屓がいない寂しさは、日々のランチで癒していました。毎日のことなので、結構な出費ではありましたが、夜の外食はあまりせませんでした。疲れちゃうから。
余ったら貯金くらいしようと思っていたけれど、余りません。っていうか、3か月分の支払いの遅れがなかなか払えず。たぶん、完済したのって、3年後くらい。
余ったら貯金をしよう、などという考えがそもそも間違っているのはわかっています。最初に、貯金分を引いて、残りでやりくりするのが正しいと。
でも、そういう感覚を身につけるべき時期に、台風の真っ只中に放り込まれて、ワーッとぐるぐる回って、気づいたらここにこうしていました、という感じで、もう手遅れです、はい。
2年近くをそんな風にすごしてしまったから。
そして、やはり貯金する間もなく、今のご贔屓との生活が(笑)。
前のご贔屓からもらえなかったものを与えてくれる人だから、やはり、何にも替えがたい。
ただ、あのときのようなお金の使い方では続かないので、基本的に定価以上は出さない、という自分なりのルールで、少しは健全な感覚に戻そう、と努力はしています。
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