雪バージョンをテレビで見たのはかなり前のことなので、おぼろげな記憶ですが、月組の方が、額田が「ただならぬ空気」を持つ女性に描かれていたと思います。
やっぱり柴田先生の脚本は素晴らしいですね〜。
無駄な場面とか、無理な展開がない。

ご贔屓演じる中大兄はとても自分に素直に生きている人です。

「飛鳥夕映え」でも、皇子の妃を好きになってしまう石川麻呂という役でしたが、こちらは、一応、後ろめたい気持ちとかがあって、こっそりと会っていたわけですね。

で、中大兄ときたら、

「どうしようもないことなのだ」

とあたかも自分の意志ではないかのごとく、自己正当化しています。

していることはトンデモナイのですが、

「弟皇子の妻をですか?」
「そうだ」

と堂々とされると、ああ、そうですか、と何となく正当化されてしまうような・・。

というか、
(昔は気にもとめてなかったけど、すごく綺麗になったから、好きになった。だから、あなたがほしい)
と正直に告白されると、願いを叶えてあげたくなってしまいます。

額田の手を自分の胸に押し当てて、

「ほら、こんなに震えている」

キューンとハートを射抜かれますよ。
「ふらふらと吸い寄せられるように額田のもとにやってきた」という中大兄。いつもご贔屓に吸い寄せられてふらふらとやってくるわが身としては、非常に感情移入できる台詞です。

そりゃ、好きになってしまったものはどうしようもないよ(大海人ゴメン!でも、悩んでいるアナタは魅力的だから)。

中大兄は、相手がどう思うかなどは一切考えず、思ったままをそのまま口にする人(額田に「(どちらが好きか)聞いてみよ」とか、「心のうちをさらしてみよ」とか言ってるし。好きな女にそんなこと言うかな、普通)。

大海人は、相手の気持ちを思いやる人。

中大兄が強烈に強い人なので、大海人の優しさが生きてきて、二人とも、とても魅力的です。

ジャワの踊り子のハジ・タムロンは、我慢の人で、見ているこちらも鬱々としてしまったので、今回は、発散させてもらいます(笑)

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