反比例の法則

2006年2月11日 宝塚
誤解されるといけないので,まず,書いておきます。

御贔屓が,星組のベルばらに,オスカル役で特別出演させてもらえたことは,とても嬉しいです。
純粋に,舞台が素晴らしかったのと,「あのベルばら」に,「オスカル役」で出演というスター扱いをしてもらえたことが,嬉しかった。

で,本題に入ります。
千秋楽の日,寒空の下,何列にも及ぶガードで,長時間待って,お手紙は回収。
こういう経験,あったよね,確か?
蘇る,過去のトラウマ(笑)
そう,前の御贔屓の現役時代。
しゃがむ場所を確保するのも困難な,数列に及ぶガード。
お手紙回収は当たり前。
もっと御贔屓とふれあいたくても,お稽古待ちもままならない身の上。
それでも,舞台でいつも一番明るいところで輝く姿を見ることができたから,ファンとして,ついて行くことができた。
彼女は,いつでも主役だった。
だから,サヨナラ公演でさえも,入り出よりも,観劇が中心だった。
そして,心の中で,もっと手の届く人だったらいいのに,と思っていた。
大好きな人に,思いの丈をこめて書いたお手紙を,手渡すことすらできない,もどかしさ。
運良く,「受け取りの日」に当たっても,「受け取り」というより,本人の手による回収という感じ(これは,経験した人でないとわかりづらいと思うけれど)。
とにかく,ファンが多すぎるが故の悲劇,というものが多々あった(チケット代の高騰,集合時間に行くと,楽屋口から遠すぎて楽屋入りする御贔屓が見えない,お茶会お断り続出,など)。
いろんなことで,キーキー言って,見送るのに,正直,疲れました。

で,特定の生徒さんを応援するのはもういいや,なはずだったのが,どうしても気になってしまった今の御贔屓。

ひっそりと一般で見た入りで,一人一人から丁寧にお手紙を受け取っている御贔屓を目撃。お手紙渡ししたファンの,とろけそうな笑顔も目撃。

私も,お手紙渡ししたい!お茶会も行きたい!→入会

自分だけに向けられた御贔屓の言葉。「おはよう」であったり,「ありがとう」であったり。
お茶会も,お断りの心配もなく,のんびりと申込み。
今までには感じたことのなかった,ほっこりとした居心地の良さがあり,幸せな日々でした。

舞台の出番はあまり多くないから,入り出中心の生活。

フィリップ役で,初の銀橋1人渡りがあり,飛鳥夕映えの役替わりでは,2番手の役どころを演じ,バウ単独主演と,舞台で占める位置の重要度が増していった御贔屓。

御贔屓が,スターへの階段を昇るたびに,少しずつ,御贔屓との距離が広がるのを,薄々感じていました。

お手紙渡すのも,1列と2列と3列では距離感が全然違うので・・。

宝塚には,舞台での出番の多さと,舞台外でのふれあいの多さは,反比例するという法則が存在します。ベルばら特出で,この法則を,目の前に突きつけられた感じがしました。
いつまでも「下級生のファン」気分が抜けなかったから,ちょっと複雑。

ファンの人数が増えるのは嬉しいけれど,100%は喜べない。
ファンの人数が物言う世界だということは,わかってきたけれど・・。
だから,周りの人が,御贔屓の舞台を観てよかったよ,と言ってくれるのは嬉しいけれど,会に誘ったりはしないし,御贔屓の宣伝もしない。私が宣伝したところで,大したことはないのですが。

生徒さんを個人的に応援している方が,トップになってくれるのは嬉しいけれど,手の届かないところに行っちゃう感じが寂しい,と話していたことを思い出しました。

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