「フェルゼンとマリーアントワネット」というサブタイトルにかかわらず,この話の主人公はアントワネットだと思います。

そもそも,ベルサイユのばらの「ばら」とは,オスカル(白ばら)とアントワネット(紅ばら)のことです。

子役が出てくるのは,アントワネットのみ。
綺麗なドレスにはしゃいでいた,14歳のオーストリア皇女が,フランスの女王として最期をとげるまでの物語。

主役にふさわしく,となみちゃん(白羽ゆり)は立派でした。
お披露目とは思えない堂々とした落ち着き。
もともと,和洋問わず,姫役者だな〜,と思っていました。顔立ちがはっきりしているので,立派なお衣装に負けません。結い上げた髪の上に,帆船を載せていたり,すごいんですけど,違和感ありません。

ゆったりしたしゃべり方が,彼女が普通の女性でない,王族であるということを意識させます。

「子供達,国王様を守らなければならない」
強いですね。

コンシェルジュリーで,飛び出してくるフェルゼンを「ベルナール,感謝します・・」の言葉で制して,下手に去っていく後ろ姿が格好良いんです

最期の断頭台。
正面を向いたまま,後ろ向きに階段を上がっていく演出は,この世への断ち切れない未練を表しているんですよね。
くるりと向き直って,断頭台へと昇っていく後ろ姿が格好良いです。

フェルゼンは,泣きながら,せり下がっていく。

やっぱり,アントワネットが主人公ですねえ。

となみちゃんのアントワネットは,花ちゃんの台詞とか表情に似ていると思いました。ただ,花ちゃんは,外の舞台でのアントワネットでも通用しそうなリアルさだったのに対し,となみちゃんは,とても宝塚的だったと思います。
あまりリアルにされると暗くなってしまうので,私は,となみちゃんの宝塚的なアントワネット,好きです。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索