月組「エリザベート」感想　娘役編

まだまだ語ります（笑）

ヘレネ（花瀬みずか）
配役が決まったとき，一番納得がいく人事でした。
あーちゃんのためにあるような役でしょう。
期待通り，ぴったりでした。
お人形のように完璧な，髪型に，メイク。
つぶらな瞳。
新調？と思われるドレスも，似合っていた。
エリザベートの配役が決まったとき「娘役さんのための役なのに」という声もあったけれど，ヘレネこそ，娘役のための役だと思う。

お見合いで，妹がダンスに誘われて，泣きながら袖にはけていくヘレネ。結婚式では，水色のドレス姿で，二人を祝福しています。
このあたりに，シシィとは違った強さを見出しました。周りの出来事に順応していく粘り強さがあったのではないかと。

リヒテンシュタイン（紫城るい）
意外なヒットでした。
ひとりのキャラクターとして，舞台に息づいていました。
好きなのは，シシィの部屋に入るときの
「入ります」
という台詞の強さ。
礼儀作法を重んじる，格式高い宮廷とはいえ，うわべの華やかさだけでは，切り盛りできないはず。良い意味でのしたたかさ・強さがないと。
それがうまく表現できていたな，と。
メイク・髪型も，綺麗です。
バウヒロインの，ゼルダとは対照的なキャラです。

マデレーネ・黒天使（城崎あい）
マデレーネは，予想通りの色っぽさ。
黒天使は，美少年っぽく，すごく妖しい雰囲気でした。
いつか，美少年役をやってほしいです。