天の鼓

2005年1月5日 宝塚
ゆみこちゃんが帝という予備知識のみで見てきました。

あんなに悪い人とは思っていませんでしたよ>帝
そこまでやるか?みたいな。
何様?(←天皇さま)みたいな。
あー,びっくりした。
帝というと,雲上人というイメージがあるので,あそこまで生々しく人間としての欲望を見せられると・・何だか・・。

すみれちゃんの役は,捨て子なんですね。
似合わないですよ。

照葉との恋
これって,いわゆる,禁断の恋ですね。
わたくし,ご贔屓には,(舞台の上では),悩んで,悩んで,悩み抜いてほしいと思っているのです。いわゆる,影のある男役ですね。
でも,すみれちゃんには・・・。
そういう恋で悩むすみれちゃんをみるのが,かわいそうで・・。ラ・エスペランサでの,画学生との恋のようなほのぼのとした恋が見たいです。
何か冒険をするとか,超人的なヒーローとか,そういうことでなくて,(能力的には)普通の人なんだけど,人柄に魅力がある。そんな青年が,ごく普通の恋をする。
大げさな台詞はなくても,ふとした一言が,暖かい。
そんな役が見てみたい。
大げさな装置がなくても,格好良いんですもの。

音響的には良かったです。
手で鼓を打つ音が特に好きでした。雅楽って良いものだな,と。耳の保養になりました。
この場面でのすみれちゃんの美しいこと。鼓を打ちながら,舞い踊る姿のしなやかで,美しいこと。お衣装も雅ですし。すみれちゃんって,貴族的な気品を身にまとっているんですよね。やっぱり,捨て子とは・・。
捨て子にしても,やんごとなき血筋の家だったが,没落して・・というような背景があれば納得なんだけど。

最後,帝が,虹人と照葉の子供に鼓を返し,笛と合奏するシーン。
ああ,この人は,これがやりたかっただけなのよね。
あの夜,虹人が,合奏に応じていたら,あんな悲劇は起きなかったのかも,と思いました。

それにしても,あのゼウスさまよろしく虹人が出てくる場面,前回東宝公演のショーか何かかと思いましたよ(笑)

タダの古い鼓も演奏できない帝って・・。

時代考証について
天皇親政は,結構でしょう。
本当は,御簾の内にいるはずの帝が顔を見せているのも,仕方ないでしょう。ゆみこちゃんが,見えなくなってしまうから。
後宮にいるはずの中宮・女御が,政治の場にいるのは,どうも・・。
管弦の催しでは良いと思うんですけど。

そういう,数々の突っ込みどころはあれど,煌めく,銀河,優美に踊る虹人,美しい作品ではありました。
日本物のショーだと思って見れば,良いのではないでしょうか。

以下,公演後の余談

憧れの紅茶のお店に行きました。
広々としたサロン(これで全席禁煙ならば言うことナシ)
明るいショーケースの中のケーキたち。
プチサイズのケーキがあるのも魅力。
美味しいお茶には,甘い物がほしくなるから。
と言いつつ,年が明けてから毎日,何かしらケーキを食べていたので,飲み物のみ注文。

マシュマロティー

チョコレートフレーバーのミルクティーにマシュマロが浮かんだもの。
シナモンスティックでかきまぜながら,いただきます。

温まるし,甘い香りで,お菓子がなくても満足。

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