ゼルダのこと

2004年12月6日 宝塚
公演から日も経って,作品を客観的に観る「距離感」を持てるようになったので,ゼルダのこと,書いてみようと思う。

my初日,なんてわがままな,世話のかかる人なんだろう?と思った。
やっと,自分の書きたい作品に取り組むスコットの邪魔ばかり。

お金の心配も,自分の仕事の心配もなく,リヴィエラ海岸のようなリゾートに滞在するって,憧れだったりする。
働かないで,一日中,海で泳いだり,散歩したり。
それで文句をいってるゼルダは,ただのわがままな人に見えた。

観劇を重ねるうち,ゼルダの抱える,漠然とした不安,寂しさ,といったものが見えてきた。それは,普通の人のこころの中にもあるものだから。

不安だから,何かにのめり込みたい,寂しいから,誰かに,すがりたい。

スコットが,魅力的であるだけに,拒絶されたときの絶望感も大きかったのだと思う。

ゼルダは,私。
何かにのめりこむことでしか,心の平安を得ることができない。

支えているつもりが,支えられているのは,私だったという事実。

「お稽古しなきゃ」
ゼルダの心の悲痛な叫びが,私のこころに,刺さる。

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