書きたいこと全部書いてから・・というと,いつになるかわからないので,とりあえず,書いた部分だけアップします。

夫としてのスコットは,若い結婚のためか,1幕では,包容力はあまり感じない。
むしろ,綺麗な奥さんをもらうために,頑張って,あっぷあっぷしてる感じ。
ゼルダを,「夢の女」と言ってるくらいだから,高嶺の花だったんだと思う。
そういう人に来てもらって,はしゃいでいると同時に,ふさわしい生活をさせてあげなきゃって,気負いがすごくあったんだと思う。
だから,あんまり,ラブラブって感じはしなかった。言ってる台詞は,ラブラブなんだけど。

2幕の,離ればなれになってからの方が,夫としての責任感とか,包容力とか,感じました。
秘書を選ぶとき,絶対に恋をしないタイプというのを条件にしたり,入院費を稼いだり。
そして,シーラと暮らすようになっても,スコットの薬指には,結婚指輪が。

パパとしてのスコット,loveです。
「おまえには,文学に手を染めてほしくないんだがな」
「パパとママの真似をしなければ,おまえは,いくらでも幸せになれる」
という台詞,泣けます。
まだ,若いうちの,突然の成功で,自分を見失い,自分たちの生活は滅茶苦茶になってしまったけれど,娘には,同じ道を歩ませたくない。堅実に生きて欲しい。そんな気持ちが,痛いほど伝わってきました。
「おまえには,ちゃんと自分の足で立っている人間になってほしい,甘えたり,感情に流されたりせずに」
だから,高い学費も払い続けたのだと思います。
パパになってー。

シーラに甘えるスコット,かわいいです。
シーラの手に頬をすり寄せたり,「はいはい,ママ」の台詞とか。

石川麻呂のときにも思ったのですが,酔ってだらしなく寝ているのが,絵になるんですね。マジで酔いつぶれてたりするのですが,決して下品にならないんですよ。
あと,何て言うんでしょう。小さな入れ物のようなものから,お酒を飲む仕草。ステキです。

アーネストに,「現実逃避者」と言われる弱ささえも,スコットの人間的魅力と感じます。
逃避して,何が悪いの?現実に押しつぶされるより,利口でしょ。
家族への愛があるからこそ,がむしゃらに頑張り,悩み,疲れ果て,精神のバランスを保つために,アルコールに依存せざるをえない。そんなスコットが好きになりました。

「金のために自分を売り渡しているようなものだ」
というアーネストの叫び。
私に言ったの?
誰だって,多かれ少なかれ,お金のために,自分の時間を売り渡していると思う。

私は,スコットであり,ゼルダは,私である。

愛するご贔屓にお金がかかるので,自分の時間を売り渡し,不安が心に入り込む隙間がないよう,ご贔屓にのめり込み,依存し,心を充たしている。

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